羽田と言っても羽田空港ではありません。
羽田地区はもともと漁師の町で、今でも木造住宅が立ち並ぶ下町としてにぎわっています。
そんな下町情緒あふれる羽田で美味しいあっさりラーメンを食べたいなら文句なしに紹介したい店があります。
それが、「中華そば さとう」です。
数々のラーメンを食べて来ましたが、これだけシンプルで完成されたラーメンも中々ないです。
ここの中華そばは煮干し風味が効いた透明な黄金スープとシッカリ味のあるちぢれ麺が他のラーメン屋とはひと味違います。美味し過ぎます。
シンプルで飽きのこない、いや、むしろ癖になる味のラーメンです。
しっかり行列も出来る人気店ですので、羽田に行ったら、必ず寄るべきラーメン店と言えます。
中華そば さとうの詳細・基本情報とアクセス方法
- 住所:〒144-0043 東京都大田区羽田4丁目20-11
- 電話番号:070-5029-1755
- 営業時間:昼11:00-14:00、夜16:30-21:00(スープがなくなり次第終了)
- 定休日:月曜日、祝日、第三火曜日
- 駐車場:なし(店舗斜め向かいにタイムズあり)
- 公式サイト:なし
中華そば さとうへのアクセス方法・行き方
中華そば さとうは専用駐車場、提携しているコインパーキング等無いため、車で行く場合は近隣のコインパーキングを利用してください。
一番近くは店舗斜め向かいの、2台駐車可能なコインパーキング、タイムズ羽田第3があります。
ただ、最寄り駅である、京急空港線「穴守稲荷駅」から徒歩約3分(270m)ですので、個人的には電車利用で行くのがおすすめです。
行き方は、穴守稲荷駅改札を出て目の前の踏切を渡り、道なりに真っ直ぐ行きます。
しばらく、歩くとT字路に突き当たりますので、右折した右手側に店舗はあります。
中華そば さとうの店内の様子と雰囲気
建物こそは古いですが、店内は新し目の雰囲気で清潔感のある印象です。
夫婦で切り盛りされているのか大将含め店員は2人です。
座席数12席ですべてカウンターのみです。
ただ、座席背後も広く、また、お隣同士も十分なスペースがあるため圧迫感も感じません。
いつ行ってもワリと混んでいて、平日は一般企業の休み時間開始時刻である12時前に行かないと満席で大体並びます。
店内に入ると右手側に順番待ち用の座席が5席ほどあります。奥から詰めて座り、溢れた人は店外で順番待ちをします。
店外に並んでいるとしても、長蛇の列というわけではなく、回転率も早いためか、15分から20分程待つと大体順番が来ます。
冷たいお茶はセルフサービスで
入り口左側に冷たいウーロン茶のピッチャー、ティッシュ、爪楊枝が置いてありますので必要であればセルフサービスで取って席に着きます。
お水の代わりにウーロン茶が無料で飲めるのは非常に嬉しいです。
代金は先払い
まず、席につくと女将さんに注文を聞かれます。
代金は先払いとなっているので、注文をつげてお支払を済ませます。
ちなみに、大将が麺を茹でて、女将さんが接客という感じです。
こだわりあるので「麺硬め」はやりません
大将は愛想はとてもいいのですが、良い意味で頑固そうです。
こちらの好みは一切聞いてくれません。
大将がこだわって作られている中華そば(ラーメン)ですので、最高のタイミングで茹で上げ、提供してくれます。
まあ、よく考えればそうですよね。
家系ラーメンか、どこのラーメン屋が始めたサービスか知りませんが、お店が出したものを黙って食べるのが普通の料理屋ですよね。
人それぞれ好みがあるかもしれませんが、大将が作る中華そばは完璧に計算しつくされた結果の賜物。言わば、アート作品とも言えますので、軽々しく自分の好みを口出しするのはやめましょう。
普通に断られます。
中華そば さとうのメニューと価格
メニューは非常にシンプルです。
大きく分けて、中華そば(ラーメン)、カレーライス、ドリンク類とトッピングになります。
中華そば さとうの価格はすべて税込み価格で、次の様になります。
- 中華そば(ラーメン)
- 中…650円
- 大(1.5玉)…750円
- 特(2玉)…850円
- トッピング
- たまご…100円
- メンマ…100円
- チャーシュー…200円
- カレーライス…500円
- 半カレーライス…300円
- ドリンク
- 缶ビール…350円
- ウーロンハイ…300円
安いですね。ラーメン一杯750円程するのが一般的な都内で中華そば1杯650円からと非常にリーズナブルで手頃な価格帯と言えます。
さとうで実際に中華そばを食べた感想
あっさり煮干し風味の中華そば
見てください。とにかくシンプルですね。
透き通ったスープに、細めのちぢれ麺、そして厳選されたトッピングです。
トッピングは、チャーシュー、メンマ、ネギのみです。
どう考えても無駄を削ぎ落とした結果の至極の一品としか思えません。
麺は丸山製麺を使っており、細めのちぢれ麺です。
コシのある歯ごたえが特徴です。
麺の量ですが、正確なグラム数はわかりませんが、中華そば(中)だと成人男性は少し物足りないと思うかもしれません。
あっさり、ペロッと食べられてしまいますので、私はいつも(大)を注文します。
上の写真も中華そば(大)です。
また、透き通ったスープは近頃はやりのこってりスープとは違い、誤魔化しが効きません。
煮干しラーメンも難しいもので、ただ煮干しを入れただけで、煮干し特有の嫌な臭み、エグミを感じる店も多い中、中華そば さとうのラーメンは煮干しの風味を活かしたやみつきになる味です。
余裕で全部飲み干せます。
メンマは少し濃い目の味付け、チャーシューは噛めばポロッと崩れほど柔らかくどちらも私好みです。
中華そばと合うカレーライス
さとうの中華そば、意外とカレーが合うんです。
最初、ラーメン屋でカレー頼むやつが居るかよ。
とか思ってましたが、男性客も女性客も意外と頼んでいる人が多くいたので、ある日私もそれに習って頼んでみました。
そしたら、これが美味すぎる。
というか、蕎麦屋のカレーライスって出汁を入れてますよね?
そんな感じなのか、なにか旨味を感じます。
中華そばと合わせると量もそこそこあるため、普段から、ガッツリ食べたいって人は中華そばと一緒に半カレーライスを頼んでみてください。
大食いのあなたにも満足できるボリュームと満足度ですよ。
中華そば さとうはこんな人におすすめ
中華そばさとうは誰でも入りやすいラーメン屋ですが、私はこの味を訪日外国人にぜひとも味わってもらいたいです。
というのも、このシンプルな組み合わせに秘められた深みのある味は日本人以外にも十分通用すると思うのです。
そして、それを完璧に表現しているのがさとうの中華そばだと思っています。
オリンピックが近づくにつれ、羽田地区に訪れる外国人は日に日に増えているように感じます。
そんな海外の方に日本の出汁の本領を知ってもらいたいです。
とは言っても、外国の方はこの記事を読んでは居ないかもしれませんが。
もし、あなたに海外の友人が居るのであれば、日本に来た際には中華そばさとうに連れて行ってあげてください。
こんなにシンプルな見た目なのに計算しつくされたさとうの中華そばに驚き、感動されることでしょう。