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令和6年度から行政書士試験の内容が変更!一般知識から基礎知識に

行政書士

先日、総務省より令和6年度の行政書士試験の内容が変更になるという案内がありました。

現在の「一般知識」の内容が変更になります。

本記事では、令和6年度から行政書士試験がどの様に変更になるのか、総務省の資料をもとにわかりやすく解説します。

なお、私は令和4年度の行政書士試験合格者で、2年間みっちり勉強してきたので、現行試験の内容は熟知しています。

令和6年度の行政書士試験の変更点が気になるという方はぜひご覧ください。

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【令和6年度】行政書士試験内容の変更点

変更点はズバリ以下の通り。

  • 「一般知識」が「基礎知識」という名称に。
  • 出題範囲の「政治・経済・社会」という文言が消え、「行政書士法等」の文言が加入される。

まず、いままでは「一般知識」という名称だった分野が、「基礎知識」に改められます。

そして、「政治・経済・社会」の記載がなくなります。

この点、見た限りでは「政治・経済・社会」がなくなるのか?と思いますが、完全にはなくなりません。

新旧で見比べると次のような感じになります。(※ 太字が今回の変更箇所)

  • 旧:政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
  • 新:一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護及び文章理解

つまり、「政治・経済・社会」が一般知識という広いくくりのなかに取り込まれるようなイメージです。

そして、「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」として、行政書士業務に関連する法律が出題されます。

これら、全部を「基礎知識」と定義して出題するようです。

つまり、「一般知識」が「基礎知識」に変更になるというより取り込まれるイメージでしょうか。

行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令とは?

「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」とは具体的には、例えば以下の法律です。

  • 行政書士法
  • 戸籍法
  • 住民基本台帳法

上記法律は、以前は「一般知識等」の範囲で出題されうるとされていましたが、今回「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」という名称が定められましたので、出題が確実になったと言えます。

もし、行政書士として開業するなら、上記法律は絶対に勉強する必要がある法律なので、受験生のうちから学習が開始できるのは良いことだと思います。

【令和6年度】行政書士試験の内容が変更になる理由

では、なんで変更になるのか、その理由は以下の通りです。

  • 変更理由①:行政書士法の制度が変わった
  • 変更理由②:行政書士に対する市民のニーズが増えた
  • 変更理由③:職務上請求書不正利用防止の対策

変更理由①:行政書士法の制度が変わった

行政書士法の制度が変わった事が理由の一つとしてあげられています。

例えば、「国民の権利利益の実現に資すること」という文言が明記されたり、「特定行政書士」制度が新設されたりしたことなどがあげられます。

変更理由②:行政書士に対する市民のニーズが増えた

次に、行政書士に対する市民のニーズが増えたことが理由の一つとしてあげられます。

例えば、以下のようなニーズ。

  • 電子申請
  • 各種給付金申請の支援
  • ウクライナ人を始めとする在留手続の支援

つまり、行政書士自身がもっと自分たちのことを知るべきだと判断されたのでしょう。

変更理由③:職務上請求書不正利用防止の対策

また、職務上請求書の不正利用防止のための対策も理由の一つだと思います。

理由①、②は総務省の公式発表です。一方、理由③に関しては、総務省より明記されてはいないのですが「戸籍法」「住民基本台帳法」が出題範囲となると、おそらくそういうことなのだと思います。

「職務上請求書」とは、行政書士が他人の戸籍謄本や住民票等を委任状なく取得することができる用紙のことです。

昨今、これを使って行政書士が不正に戸籍謄本等を請求している事件が増えています。

これに対し、行政書士会も研修を増やすなど対策を講じていますが、試験変更もその一環だと思われます。

令和6年度の行政書士試験は内容変更により受かりにくくなるのか?

では、令和6年度の行政書士試験は内容変更により受かりにくくなるのでしょうか?

個人的な意見としては受かりやすさは変わらず、肢切り対策がしやすくなるのでは無いかなと思います。

一般知識が苦手だった人にとっては受かりやすくなるのではないでしょうか?

確かに、「政治・経済・社会」が一般知識にまとめられただけで、さらに行政書士法等が追加したことで、試験範囲が倍増したように思えますが、何がでるか分からない「政治・経済・社会」の出題数が減り、行政書士法等勉強のしようがある法律科目が増えるということでむしろ肢切り回避の「6点以上」は取りやすくなるのではないかな?と思います。

まあ、そうすると択一の平均点が上がり記述の採点が厳しくなると思うので、合格率は変わらず、受かりやすさも変わらないような気がします。

今後は、「基礎知識」で点数を稼ぎ、択一180点以上を狙うような勉強法に変わっていくのかもしれません。

令和6年度から行政書士試験の内容が変更!:まとめ

以上、令和6年度からの行政書士試験の変更内容を解説しました。

イメージとしては、サッカーの試合でスタメンだった「政治・経済・社会」がベンチにもどり、「行政書士法等」が出場するような感じでしょうか。

いずれにせよ、令和6年度の行政書士試験に挑戦する場合、独学よりスクールの力を借りた方が良いと思います。

私は、1年目独学不合格で、2年目スクールを使用して合格したので、スクールのありがたみを痛感しました。

勉強法に関しては「身を任せるだけでいい」という安心感は半端ないです。

ちなみに、使用したスクールはアガルートです。

私の勉強法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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