- 小学校の夏休みの宿題で読書感想文が出された。
- 原稿用紙3枚以上書くには
- 子どもに書き方のコツの教え方を知りたい。
そんなママさん、パパさんのための記事です。
結論、「子どもには書く前に文章構成を作るクセを付けさせる」です。
今回、子どもにとってなかなか難しい夏休みの宿題の代表「読書感想文」の書き方を教えるにはどうしたらいいか解説します。
本記事では、原稿用紙3枚以上を目安にテンプレートを用いつつ「読書感想文」をサラッと書くコツをお伝えしていきます。
参考にすれば、子どもでも、かんたんに理解できて、直ぐに書き始められます。
集中して取り組めば十分1日で達成できます。
どうぞ、ご覧ください。
読書感想文を書く流れ
読書感想文は課題図書をいきなり読んで、いきなり書き始めないことです。
流れとしては次の手順で進めていきます。
- 読みながらメモする
- 構成を決める
- 執筆
順番に見ていきます。
読みながらメモする
まずは課題図書を読みながら、重要な箇所をノートや紙にメモしていくよう教えます。
重要かどうか判断するには、以下を意識させるようにしてください。
- 過去の経験とリンクする部分
- 主人公など登場人物に共感できる部分
- 逆に共感できない部分
これらを参考にしつつ、読み進めていきます。
重要なのは、本文が子ども自身の経験にどう結びつくかを常に考えさせながら読ませることです。
メモは本文だけでなく、過去の具体的なエピソードを思い出す単語をメモするように伝えるといいでしょう。
これらのメモは、この後、文章を書く上で「素材」となります。
構成を決める
次に先程のメモした内容を順番に組み立てていきます。
バラバラだった素材を論理的でわかりやすく並べ替えることで作文がしやすくなります。
これが文章の「設計図」になります。
これを見つつ、作文をしていくのです。
これについてはあとで詳しく説明します。
執筆
先程の文章設計図を見ながら、実際に作文をしていきます。
取り掛かる前に各パートをどれくらいの分量で書いていくかを先に決めていくと、スムーズに目標文字数が達成できます。
こちらも詳しいやり方については、後述します。
読書感想文の構成
先程も説明しましたが、読書中に書いたメモを見なが、文章構成(=文章設計図)を決めていきます。
小学生が特にはまるのがこの文章構成。
読書感想文では、以下のように3パートにして書くとスムーズに進みます。
- 本を選んだ理由(200文字)
- あらすじ(200文字)
- 共感するポイント(800文字)
もし、目標が原稿用紙3枚以上ならば、だいたいの文字数は上記のようにするといいでしょう。
文章構成の具体的なやり方
先程の読書メモの1つずつの内容に記号をつけていきます。
各メモに記号を振ることでそれがどこのパートで使えるのか一瞬で分かるようになります。
例えば
- 本を選んだ理由:□
- あらすじ:△
- 共感するポイント:〇
など、これを横に書き込んでいくのです。
ただ、あらすじに関してはそのままストーリーの流れ要約するだけなので、記号はほとんど付かないかも知れません。
ここら辺はざっくりで大丈夫です。
文章の設計図を作成
次に各パート1つにつき、ノート1ページもしくは紙を用意します。
ここに、先程付けた記号を書き込み、対応するメモを箇条書きで書き写していきます。
- 1枚目:□のメモ
- 2枚目:△のメモ
- 3枚目:〇のメモ
この時「本を選んだ理由」と「共感するポイント」に関しては、次の章で話す文章構成の型(プレップ法)の順番で書き写していきます。
3パートのうち「あらすじ」に関しては、流れをかいつまんで箇条書きにします。
この時点で完璧な文章にする必要はありません。
特にストーリーとして重要だと思うポイントを書いていくようにしてください。
で、残りの2つ「本を選んだ理由」と「共感するポイント」はプレップ法という文章術をつかいながら書いていきます。
本文はプレップ法で書く
まず、プレップ(PREP)法とは、ざっくり次のような順で文章を書いていく型です。
- P:結論(point)
- R:理由(reason)
- E:例え(example)
- P:再度結論(point)
小学生の子どもにわかりやすく言うなら。
- P(結論):最も伝えたいこと。
- R(理由):どうしてそう思うのか。
- E(例え):例え話・体験談
- P(再度結論):だから、そう思う。
というように伝えるといいでしょう。
なぜ、プレップ法を使うべきかというと、読み手にわかりやすい論理的な文章にするためです。
この流れで文章を書いていくと相手が理解しやすい文章が出来上がります。
例えば、「本を選んだ理由」であれば、
- 結論:「私は〜〜を選びました。」
- 理由:「なぜ、この本を選んだかというと、〜〜だからです。」
- 例え:「今まで、〜〜に似たような〜〜を読み〜〜のような影響を私に与えました。」
- 再度結論: 「だから、私は〜〜を読むことを決めました。」
「共感するポイント」であれば、
- 結論:「私は、〜〜のシーンにとても感動しました。」
- 理由:「具体的には〜〜の部分が〜〜のようで共感したからです。」
- 例えば:「私は昔〜〜のような経験をしました。それがこのシーンと似ています。」
- 再度結論:「そのため、私は〜〜のシーンの主人公の考え方に感動しました。」
という感じです。
この流れを意識しながら、先程、文章設計図を組み立てていきます。
あとは、文章設計図を見ながら文章を書いていけばよいのです。
小学校の読書感想文(原稿用紙3枚)を1日で書き上げるコツ:まとめ
このやり方はブログ記事を書く時と同じです。
ブログも「導入部分→本文→まとめ」という流れを意識しつつ、プレップ法で書いていくと読みやすく、理解されやすい文章が出来上がります。
つまり、この方法を身につければ、読書感想文をサクサク書けるようになるだけでなく、分かりやすく理解されやすい文章になるのです。
ぜひ、お試しください。