去勢・避妊手術が済んでいないメス猫を飼っていると、春先にゃんにゃん鳴いてしまうことがありますよね。
これが結構な爆音でうるさくてたまらない、夜も眠れなくて毎日寝不足気味。
そんな感じで困っているなら、迷わず去勢・避妊手術をしてあげることをおすすめします。
私は今年、実家で飼っているメス猫が夜中ずっと鳴いて困っていたため、去勢手術をしました。
実際に鳴き声を聞いたので分かるのですが、本当に強烈ですよね。多分近所迷惑にもなっているでしょう。
確かにうるさいです。
でも、間違っても捨てたいなんて思わないで下さい。去勢手術をすればピタッと鳴き止みますので。
この記事を読めば、大事な大事な猫ちゃんに去勢手術を受けさせる上でのメリットや去勢手術の概略を知ることが出来ます。
春先になるとメス猫は発情期で鳴く
これ、びっくりするくらいうるさい鳴き声ですよね。
実際の鳴き声がこれです。
※ 再生ボタンを押すと音声が流れますのでご注意ください。
これが、約1週間ほど、一日中続くのです。
特に引っ越しや環境の変化で鳴き声が去年に増してうるさくなることもあるようです。
飼主は夜も眠れない日々が続きます。
鳴きを止めるには去勢・避妊手術しかありません
結論から言うと、春で発情期を迎えたメス猫は去勢手術以外で静かになる事はありません。
発情期は通常1週間程で収まるため、放っておいてもいいのですが、これが毎年同じ時期に来ます。
結構苦痛ですよね。
そして、発情は生理現象のため、「うるさい!静かにしろ!」などと怒鳴っても、叱っても、何をしても鳴きやみません。
鳴いてる猫自身も一日中鳴いたあとは疲れてクタクタ、そして昼も夜もずっと家中を練り歩きながら鳴いているため、寝不足のようで見ていて可哀想です。
去勢手術はそんなに高い手術でもないので猫ちゃんのためにも手術という選択は正解だと思います。
それに、去勢手術には鳴かなくなること以外にも猫ちゃんにとってメリットがあるのでやることをおすすめします。
メス猫の去勢手術とはどういうものか
一般的にメス猫の去勢・避妊手術では、腹部を2〜3cmほど切開し、卵巣と子宮を切除します。
卵巣と子宮を摘出することで、性ホルモンの分泌がなくなり、結果として排卵、妊娠をしなくなるのです。
去勢・避妊手術の手順
私が連れていった病院での去勢手術の流れとしては、
- 動物病院に来院
- 承諾書を書き猫を預ける
- 術前の血液検査、去勢手術を行い一泊入院する
- 翌日迎えに行く
- 1週間から10日程で抜糸する
それぞれ見ていきましょう。
動物病院に去勢手術の予約を入れ、来院
去勢・避妊手術は完全予約制のため電話で予約を入れました。
私が連れて行った動物病院は結構評判がいい病院でしたが、3日後という直近の予約でも取れました。
手術に関する承諾書を書かされる
手術をするため「万が一、手術による後遺症が残ってしまっても受け入れる」などの内容の承諾書にサインを求められました。
去勢手術で失敗はほとんどのないみたいですが、これにサインをしないと手術をしてくれません。
去勢手術は30分くらいで終わる
術前は血液検査をし、健康状態に異常が無いかを確認します。
そして、問題がなければ開腹部の毛ををバリカンでカットし手術が行われます。
お腹を切る施術になるため、可愛そうな気がしますが手術自体は簡単な部類で30分もあれば終わります。
1日入院し翌日退院
手術直後は絶対安静が必要なようで、猫ちゃんはその日に帰ることが出来ません。
また、手術後も麻酔が半日は聞いており、ボーっとした状態が続きます。
そのため、プロが一日見てくれていたほうが安心です。
飼い主のあなたの目から離れ、一泊するため、猫ちゃんは不安な夜を過ごします。
ですから、やっぱり信頼できる動物病院にお願いすべきです。
1週間から10日後に抜糸する
手術翌日にお家に帰ることが出来ますが、傷口が開く可能性がるため、激しい運動は避けるように言われます。
そして、傷口を舐めてしまう場合はこのエリザベスカラーという器具をつけてくださいと言われます。
お世話になった動物病院では、エリザベスカラーを貸して頂きましたが、病院によっては自分で用意する必要があるようです。
抜糸は1週間から10日程で再来院し、行います。
去勢手術の費用は合計4万円弱
手術費用は多くの病院で3万円前後を見ておけばいいでしょう。
ただ、手術前の血液検査は別途必須なのでそれを含めると4万弱を見ておくと大丈夫そうです。
ただ、動物病院によって大きくばらつきがあるようなので、事前にいくつかの病院に問い合わせて聞いてみてください。
ちなみに、良い病院は電話対応もとても親切です。
去勢手術は猫にとって可哀想か?
実際私もそうだったのですが、手術と言うとなんだ可哀想になりためらってしまいます。
ところが、結果として猫にとっては去勢手術は良い事が多いです。
具体的には以下のようなメリットがあげられます。
去勢手術はメリットの方が多い
去勢手術後は来年以降も鳴かなくなる
性ホルモン分泌がなくなることで発情しなくなります。
そのため、発情期のうるさい鳴き声がピタリと止まり、静かになります。
もちろん効果は一生続きますが、中には環境によるストレスなど発情とはまた別の原因で鳴いてしまう猫も居るようです。
猫は去勢手術をほとんど気にしない
手術中はしっかりと全身麻酔をしますので痛みは感じません。
そして、術後もあまり傷口を気にする猫は少ないと動物病院のスタッフさんはおっしゃっていました。
確かに、我が家の猫もケロっとした顔で日常生活を過ごしていました。
まるで、手術で自分のお腹を開いたことを知らないかのような素振りです。
乳がんなどの病気になるリスクも減らせる
性ホルモンの分泌を止めることや、そもそも子宮を切除することで、結果的に乳がんや子宮の病気を予防することができます。
それだけでなく、普段動物病院に行かない猫は、術前の血液検査により気づかなかった病気も見つかることがあります。
我が家の猫は奥歯がグラグラになっているという事実が発覚したため、今後通院予定となっています。
獣医さんの目に触れることで愛猫の異常にすぐに気づくことが出来ます。
成猫でも出来る
去勢手術は発情期を迎える前の若い猫が受けるイメージがありますが、成猫でも受けることが出来ます。
実際に我が家の猫は6歳ですので、人間で例えると約40歳です。
そんな成猫でもOKでした。
以上、多くのメリットがあるのに対し、デメリットはそんなにありません。
去勢手術を行う上でのデメリット
猫が怖がる
我が家の猫は特に臆病な性格ですので、生まれてから今まで家の中でしか生活したことがありません。
動物病院に行くことはもちろん、外に出ることもめったに無いので、ゲージに入れて外に出たときはとても怖がりました。
でも、その恐怖も一泊だけですので、今後の幸せのためにもちょっとだけ我慢して乗り越えてもらいました。
去勢手術後は太りやすくなる
去勢手術後は体重が増えやすくなるそうです。
太ってしまう猫が多いため、去勢手術後専用のキャットフードもあるくらいです。
病院でおすすめの去勢・避妊猫用キャットフードの試供品をもらったので、現在はそれを与えています。
去勢手術後はどうなったのか

こちらは手術後1週間ほど経った腹部の写真です。
2センチほどでしょうか、傷がある状態ではありますが、現在は抜糸も済ませ元気いっぱい以前と変わらず過ごしています。
変わったこと言えば、手術直後から一切発情による鳴きはなくなり、静かになりました。
時期が過ぎ去って発情期が終わったという見方も出来ますが、効果はあった様に感じます。
いずれにしても、来年の今頃にはっきりとした効果が分かるでしょう。
猫の鳴き声で困っている人に去勢手術は特におすすめ
去勢手術をする前は、私自身も手術を受けさせるのは可哀想だなあと思い、何度も躊躇しましたが、猫自身も手術後全く気にしていないため、手術を受けさせて正解だったと思っています。
今まで、にゃーにゃー鳴いていたのが嘘のように静かになりました。
また、発情期中は猫自身も大きなストレスを抱えるため、それを止めてあげることは猫のためにもなります。
そして何より、病気の予防にもなるとのことですので迷わず手術を受けさせてあげることをおすすめします。
あなたの人生のためにも、そして、何よりあなたの猫の幸せのためにも。