- 映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」のペディグリーペットって何?
- ペディグリーペット詐欺の手口は手順を教えて。
こんな要望に応えます。
映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」のダー子(演:長澤まさみ)がカフェでモナコ(演:織田梨沙)と犬を通して知り合うシーン。
ここで発せられる「ペディグリーペット」という聞き慣れない単語が何なのか調べてみました。
正式には「ペディグリーペット詐欺」という詐欺の手口です。
本記事では、ペディグリーペット詐欺がどのような詐欺なのか、手口と手順を紹介します。
一読すれば、この詐欺がどんなものなのか理解できます。
どうぞ、ご覧ください。
ペディグリーペット詐欺とは
ペディグリーペット詐欺とは簡単に言うと、血統書付きの犬などペットを使った詐欺のことです。
古くから詐欺の手法として横行しているようです。
なお、ペディグリーとは英語で「血統」という意味を表します。
正確には血統書がなくてもそれなりにきれいな身なりのペットであれば可能。
ペディグリーペット詐欺詐欺の手口と手順
ペディグリーペット詐欺のが行われる手順は、コンフィデンスマンJPの作中のものとほとんど変わりません。
登場人物としては最低3人
- ターゲットA:騙される人
- 詐欺師B:犬の飼い主役
- 詐欺師C:犬の血統に目利きのある人役
なお、詐欺師BとCはグル。
以下のような流れで行われます。
- ターゲットAと犬を連れた詐欺師Bが出会う
- 詐欺師Bが犬をターゲットAに預けその場を離れる
- 詐欺師Cが犬を譲って欲しいと言う
- ターゲットAに断られた詐欺師Cは連絡先を渡し立ち去る
- 戻ってきた詐欺師Bが何らかの理由で犬を手放したいと言い出す
- ターゲットAに格安で犬を譲り、詐欺が成立
順番に見ていきます。
①ターゲットAと犬を連れた詐欺師Bが出会う
まず、ターゲットAと犬を連れた詐欺師Bが偶然を装い出会います。
コンフィデンスマンJPの作中ではダー子(ターゲットA)がカフェでお茶をしている横で白い犬を連れたモナコ(ターゲットB)が隣にきます。
そして、ダー子が犬を見て、かわいいと興味を示した際にモナコが彼氏からもらったという事実を告げます。
②詐欺師Bが犬をターゲットAに預けその場を離れる
詐欺師Bであるモナコが犬を置き去りにして、一旦その場を離れます。
この間、ターゲットAであるダー子は犬のそばにいます。
③詐欺師Cが犬を譲って欲しいと言う
そこへブリーダー役の詐欺師Cが偶然通りかかり、犬を見つけます。
とても貴重な犬のため「ぜひ100万円で譲ってくれないか」と言い出します。
④ターゲットAに断られた詐欺師Cは連絡先を渡し立ち去る
ターゲットAであるダー子は「これは他人の犬であるため譲ることができない」と言うと、詐欺師Cは「では、気が変わったらこちらに連絡してくれ」と言い、連絡先を渡してその場を立ち去ります。
⑤戻ってきた詐欺師Bが何らかの理由で犬を手放したいと言い出す
その場に戻ってきた詐欺師Bのモナコが「彼氏から電話で別れ話をされた」と言い、犬を見ていると彼氏を思い出すから、この犬を誰か10万円で引き取ってくれないかとつぶやき出します。
⑥ターゲットAに格安で犬を譲り、詐欺が成立
本当であれば、この時点でターゲットAがこの話に食いつき、10万円を支払い詐欺が成立します。
ただし、ここはコンフィデンスマンJPの面白いところ。
ダー子がペディグリーペット詐欺を見抜きます。
映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」のペディグリーペット詐欺とは?:まとめ
このようにペディグリーペット詐欺は血統書付きのペットを使った詐欺が元となっていますが、例えばこれを骨董品でやるなど手口は同じでも、やり方を少し変えて仕掛けてくる詐欺師もいるようです。
コンフィデンスマンJPではかなり初歩的な詐欺の手口だと言っているため、意外と裏の世界では有名なのかもしれません。
また余談ではありますが、コンフィデンスマンJPのペディグリーペット詐欺のシーンはラストで、かなり重要だったことが明かされます。
コンフィデンスマンJPは騙したと思ったら、騙されてて、騙し返したと思ったらさらに騙し返されててと、かなりよく出来た映画だと思います。
なお、竹内結子さんが主演をつとめていた映画「残穢【ざんえ】 住んではいけない部屋」については以下、記事をご覧ください。