車のタイヤのパンクは突然訪れます。
そして、もし、タイヤを交換するとなれば結構な費用がかかります。
ましてや新品で購入したてのタイヤをパンクさせてしまったときのショックは大きいです。
今回、私はエーモンのパンク修理キットを使って、出来るだけ安くパンク修理を成功させることが出来たので記事にしました。
あまり、お金をかけずにパンクを直したい方や、エーモンのパンク修理キットの使い方を知りたい方対象でお役にたてるかと思います。
素人でも意外と簡単にパンク修理可能ですので、いざという時のために知っておいても損はないかと。
最後までお付き合い下さい。
車のタイヤがパンクしたら絶対にしてはいけないこと
- 釘や針金などを抜いてはいけない。
- パンクを確認したら長距離走行をしない。
走行中にパンクしたかなと思ったら、車を路肩に寄せるなど速やかに安全な場所に移動させ、パンクの状態を確認しましょう。
そして、釘や針金などパンクの原因を特定します。
また、タイヤに土や砂が付いている場合、軽く払い落とすと原因である釘が突き刺さっているのが目視ですぐに分かります。
もし、原因を特定しても絶対にその場で釘を抜かないでください。
なぜならば、しっかりと刺さっていれば、すぐに空気は抜けず多少の移動は可能だからです。
一方、釘を抜いた瞬間にその場で空気が一気に抜けてしまいます。
事実私は、パンクに気づかず約100kmのロングドライビングをしてしまいましたが、なんとか大丈夫でした。
ですので、釘がタイヤに刺さった状態で車を安全な場所かつ、作業が出来る場所に移動させます。
スペアタイヤがなければ残念ながらロードサービスしかありません
スペアタイヤを所持しているようなら、スペアタイヤに履き替えて一旦帰宅しましょう。
もし、スペアタイヤを所持していないなら自走で帰るのは危険なため素直にロードサービスを呼びレッカーしてもらいましょう。
事実、綺麗に釘が刺さっているなど場合によっては、数十km走行が可能なこともあります。
でも、素人にその判断をするのは難しいです。
もし、判断を誤って走行を続けた場合、大きな事故になる可能性もあるため無理をしてはいけません。
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車に乗る人なら必見です!
エーモンのパンク修理キットを使用!
今回私は、自宅にあったいにしえのエーモンパンク修理キットを使って修理しました。
今はなきダイクマのラベルが古さを物語っています。
かなり古いものでしたので、接着剤の劣化等心配でしたが、結果的に問題なく直りました。
この、車用のパンク修理キットは近くのホームセンターやオートバックスなどのカー用品店にて販売しています。
中でもエーモンのパンク修理キットは走行中の発熱でタイヤと一体化するため、完全なシールが出来るなど、評価が高いようです。
以下、修理に必要なものと手順を記載しておきます。
私は自宅ガレージにガレージジャッキやコンプレッサーがありましたのでそれを使用しました。
なければ、パンタジャッキ、足踏みの空気入れでも対応可能です。
車のパンク修理手順
それでは、パンク修理の手順を見ていきましょう。
ホイールナットを緩める
まず、タイヤが地面についた状態でレンチを使い、ホイールナットを緩めていきます。
使用するのはクロスレンチでも、車載工具のL型ボックスレンチでも、トルクレンチでも大丈夫です。
緩め方は反時計周りに90°ほど回せば十分です。
ジャッキアップしてから完全にナットを外しますので、この状態では少し緩めるだけにとどめておいて下さい。
輪留めでタイヤを止める
輪止めはジャッキをかける場所と対角線上反対側のタイヤにはめます。
なぜなら、サイドブレーキは後輪にのみ動作するため、前輪はブレーキがかかっておらず大変危険だからです。
また、何かの衝撃で車体が動くとジャッキから外れる可能性があるため、それを防ぐためにも輪留めをかけます。
今回運転席側の前輪を交換したので助手席側後輪に輪止めをはめました。
輪留めが無ければ大きめの石ころでも代用可能です。
ジャッキを使い車体を上げる
ジャッキを使い車体をジャッキアップしていきます。
ジャッキをかける場所をジャッキポイントと言い、大体かける場所が決まっています。
ガレージジャッキの場合、車体下の穴があいた箇所もしくはデフにかけます。
車載のパンタジャッキでジャッキアップする場合は車体の側面下に2つの溝の真ん中にかけるよう説明書に記載されています。
今回私はガレージジャッキを使用したため、車体下のジャッキポイントにジャッキをかけました。
タイヤが地面から1cmほど離れればOK
ゆっくりとジャッキアップしていきます。徐々に車体を支えているスプリングが伸びていき、しまいには車体が地面から離れます。
1cmほど地面から離れれば十分ですので、タイヤが浮いたらレンチを使ってナットを完全に緩め、タイヤを外します。
釘を抜く
タイヤが外れたら、パンクの原因である釘をマイナスドライバーやラジオペンチを使って抜きます。
釘が抜けると勢いよく空気が抜けていきます。
しばらくそのままにし、空気を全て出し切ります。
傷口のゴミを取る
傷口に付いているゴミを固く絞った濡れ雑巾で拭き取ります。
そうすることで接着剤の貼り付きを良くします。
エーモンのパンク修理キットで修理
キットを使用する前に、一通り手順を確認しておきましょう。
モタモタしていると、接着剤が乾いてしまいますので。
①キリとガイドパイプに接着剤を塗布
ラバーセメントと呼ばれる接着剤をキリとガイドパイプにたっぷり塗ります。
その際にキリとガイドパイプの段差にたっぷりと塗るように心がけると良いです。
②キリとガイドパイプを傷穴にねじ込む
グリップを持って時計回りに廻しながら、強く押し込みます。
ガイドパイプの付け根までしっかりと突き刺してください。
③グリップを引き抜き、ガイドパイプのみタイヤに残す
グリップを反時計回りに廻しながら引き抜くとガイドパイプのみがタイヤに残ります。
④プラグに接着剤を塗る
黒いプラグを一つ取り出します。
プラグに巻いてある2枚のテープをはがし、ラバーセメントをたっぷり塗布します。
⑤ガイドパイプにプラグを差し込む
ガイドパイプにプラグの頭の大きい方(先程の写真で左側)を下に向けて入れます。
⑥押し棒をガイドパイプに差し込み、プラグを押し込む
グリップに刺さっているキリを入れ替えて押し棒に差し替えます。
そして、押し棒をガイドパイプの中に差し込み、時計回りでネジ込みます。
⑦グリップを引き抜く
グリップを時計回しで強く引くと、押し棒と共にガイドパイプがタイヤから抜け、プラグのみがタイヤに残ります。
プラグが1cm程、タイヤから飛び出た状態になりますが、これで問題ありません。
⑧30分ほど放置後、空気を少し入れる
念のため約30分、タイヤを放置したあとにコンプレッサー、もしくは空気入れをつかって空気を入れていきます。
このとき、あくまで仮の状態ですので、1.5kgf/cm²(約150kPa)程入れば十分です。
⑨水で薄めた食器洗剤を修理箇所にかける
食器洗剤を水に薄め、修理箇所にかけていきます。
この際、もし傷口から泡が出るようでしたら、空気漏れしています。
残念ながら、修理失敗です。プラグをペンチなどで引き抜き、もう一度チャレンジしましょう。
⑩出ているプラグを切りとる
泡が出てこなければ成功ですので、カッターやハサミなどを使ってプラグの余分な部分をカットします。
タイヤをはめ直し、ジャッキを下ろす
タイヤをはめて、ナットを締めます。
この時、仮締めの状態なのでタイヤがふらつかない程度に締めれば問題ありません。
そして、ゆっくりとジャッキを降ろし、タイヤを地面に設置させたあと、本締めをします。
本締めは結構な力でしめます。
具体的には締め付けトルク10kg·m(100N·m)で締めておけば問題ありません。
トルクレンチがある場合、10kg·mを目安に締めてください。
ない場合、クロスレンチやL型ボックスレンチで締めることになります。
10kg·mというと結構な力ですが、レンチに乗っかって全体重をかけて締めるのは締めすぎです。
つまり、両手でシッカリ締め込むくらいのイメージですかね。分かりにくくてすみません。
また、増し締めは対角線順で締めていきます。
空気圧を調整して完了
最後に空気圧を調整して完了です。
適正空気圧は運転席ドアの側面に記載がありますので参考にしてください。
以上でひとまずパンク修理は完了ですが、数日は様子をみて慎重に運転するよう心がけてください。
できれば、数回空気圧のチェックをするといいでしょう。
まとめ:パンク修理のその後
修理は現状完璧です。
パンク修理後約60km走行しましたが大丈夫でした。
走ったのは、一般道と高速道路で最高で時速80km程出しましたが目的地に到着後空気圧をチェックしましたが漏れはありませんでした。
そして、翌日も空気圧は変わらず、空気漏れはありませんでした。
よって、修理は完璧と言っていいでしょう。
このように、誰でも意外と簡単にできますので、いざという時に試してみて下さい。
なお、また一週間後にチェックをしてみようと思います。
2020年3月4日 追記:修理から一週間以上が経ちましたが空気の漏れは一切ありません。
2020年5月30日 追記:パンク修理より3ヶ月が経ちましたが未だ空気漏れゼロ!
なお、タイヤの溝もだいぶ減ってきたので安い国産タイヤ「プラクティバ」にタイヤ交換!
詳しくは、こちらの記事「イエローハットの安い国産タイヤ、プラクティバは通勤街乗りにおすすめ」をご覧ください。