- 宅建士の試験に独学・3ヶ月で合格する勉強方法を知りたい。
- 無料で学習できると嬉しい。
こんな要望に応えます。
難しい試験の部類に入るとされている「宅地建物取引士」試験ですが、コツさえつかめば独学でも十分合格を狙えます。
今回は、独学で宅建士に合格するための勉強方法を解説します。
期間は3ヶ月を目安に、教材費用もすべて無料です。
独学かつ、できるだけお金をかけずに最短で宅建士試験に合格したい人は必見です。
本記事は、私が令和2年度(2020年度)12月の本試験に一発合格した内容を、現在でも通用するよう加筆修正したものです。(2022年度に対応)
宅建士に独学・3ヶ月で合格する勉強方法とは?
まず、宅建士試験に合格するのに最も大切なのは「過去問演習」です。
詳しくは、後述しますが宅建は「過去問」で合格できる試験だと断言できます。
これを意識した上で、学習の大まかな流れとしては以下の通り。
独学で勉強する具体的な流れとしては以下の通り。
- 出題範囲を知る(無料講義を見るorテキストをざっくり読む)
- 一問一答の過去問集をとにかく回転
- 実際の四択過去問で演習
順番に詳しく説明します。
テキストによる基礎的な知識づけ
まず、いきなり「過去問を解け!」と言われてもきついものがあると思うので、YouTubeの無料講義や、テキストで出題範囲をざっくり把握します。(流し読み推奨)
ここでは「覚えよう」と思って読む必要はありません。
「ふーん。こんなの出るんだー。」程度に流し読みする感じです。
あくまで、出題範囲をしるだけで、ここに時間をかける必要はありません。
おすすめのYouTube無料講義
おすすめのYouTube無料講義は以下になります。(おすすめ順)
各チャンネルでは、動画を分野ごとにまとめた再生リストがあるので、順番に視聴することで全体像が掴めます。
ちなみに私が当時最もお世話になった「タキザワ宅建予備校」というYouTubeチャンネルは残念ながら現在有料講義(公式サイト)になってしまいました。
マナビトチャンネル
マナビトチャンネルは、暗記すべき箇所をコンパクトにまとめて説明してくれるため要点をつかみやすいです。
まずはこのチャンネル内の動画を全てさらっとみて出題範囲の内容をつかむと良いと思います。
私は、とくに受験勉強後期で多用していましたが、初期から取り入れても良いと思います。
ゆーき大学
ゆーき大学は、弁護士のゆーき先生が巧妙なトークで授業を進めてくれるため、やる気が出ず煮詰まった時に見ていました。
おすすめのテキスト
テキストは試験勉強をしてみて必ずしも買う必要はないと私は考えています。
というのも、宅建は人気試験のため、YouTubeの講義やネットの情報で十分試験内容を網羅できるからです。
過去問を解いてみて、分からないところはその都度ネットで調べる感じで十分対応できます。
ただ、勉強効率を考えると一冊、テキストがあった方が良いと思います。
当時私は、先に紹介した「タキザワ宅建予備校」が出版しているテキストを使っていましたが、現在であれば、以下のテキストを買うと思います。
簡単な言葉とたくさんのイラストで解説したわかりやすいテキストです。
過去問を使った勉強方法
出題範囲をざっくり学習したら早速過去問演習に取りかかります。
その前に、過去問と言っても大きく分けて2種類あります。
- 四択式(本試験と同じ)
- 一問一答式(肢別)
四択式は試験と同じ形式で、4つの問題が1つになったものです。
一問一答式は、それを1つずつバラしたもので、肢別過去問などと呼ばれたりします。
メインはこの「一問一答式」です。
宅建士試験は四択式のマークシートのため実戦を意識するのであれば、四択式の過去問を解いていくことになります。
ですが、学習を初めて間もない頃は四択はとても難しいです。
なぜかというと四択の全ての正誤の判断ができないと正解を導き出せないからです。
そのため、最初のうちは過去問をバラした一問一答形式の過去問集を解くのが効果的です。
つまり、イメージとしては「一問一答式」を何周も回し繰り返し、知識を定着させ、最後に試験の形式に慣れると言う意味で、四択式の過去問を数年分解くという感じです。
これについては、宅建試験で最も大切な部分ですので、以下もう少し詳しく説明します。
一問一答式(肢別)の過去問での学習方法
一問一答式の過去問演習が最も大切です。
具体的には、本試験当日までに「過去10年分の一問一答過去問集をすべて3回は正解できる」まで繰り返すのです。
一問一答形式の市販問題集は数多くありますが、無料のスマホアプリやウェブサービスで十分演習可能です。
おすすめは、この無料アプリ一択です。
民法改正に対応しているうえ、解説も丁寧で完成度も高いので、これだけやっておけば間違いないです。
私は、試験勉強の最初から最後までこのアプリにお世話になりました。
流れとしては、YouTubeやテキストで各単元を見終えたら、すぐに該当箇所をアプリで解きます。
時間をあけてしまうとすぐに忘れるし、テキストで理解しいても、いざ問題になるとわからなかったりするからです。
最初は答えを導き出すのが難しいかもしれませんが、繰り返し繰り返し解くことで確実に定着させてください。
ちなみに、繰り返し解くと、問題文や解答を覚えてしまい、学習の意味がないと思うかもしれませんが、それで大丈夫です。
ただ正誤の答えを丸暗記するのでは意味ないですが、どこに根拠があるかを覚えながらやり込めば、しっかりと知識が定着します。
また、宅建士試験は過去問と同じような問題が出題されることが多々あるため、どこに引っ掛けのポイントがあるかを見極めやすくなります。
なお、このアプリは問題に正解すると「★」がつくので、すべての問題で「★」が3つつくように頑張ってください。
四択式の過去問で本試験形式に慣れる
9月後半になったら一応、本試験形式に慣れるため、四択式の過去問を最低でも令和2年度の10月試験から最新まで解いておくことをおすすめします。
問題と回答は、一般財団法人不動産適正取引推進機構の過去問ページからダウンロードできます。
※ 2020年に民法大改正があったため、それより前(令和1年以前)の過去問は改正したものでないと危険です。
ちなみに私は、念の為、12年分の過去問集を買って一周しました。
問題自体は先程紹介したアプリと同じなのでサクサク解けるはずです。
なお、アプリでも四択式の問題は入っているので、どうしてもお金をかけたくない人はそれでもいいかと思います。
私は、本試験とできるだけ近い状態でやりたかったので、紙媒体で演習しました。
宅建士に独学・3ヶ月で合格する勉強方法:まとめ
まとめると宅建士試験を独学で3ヶ月で合格するには、
- YouTubeの無料講義動画orテキストで基礎知識をつけ
- 一問一答式の過去問(10年分)を3回正解するまでやり込む
- 四択式の過去問で本試験形式に慣れる
という勉強方法が最適です。
今回紹介した方法は全て無料で学習可能なため、宅建士試験に挑戦するか迷っているという人も含めて、まずは各ツールをチェックしてみてください。
これで、私は令和2年度(2020年度)12月の試験に一発合格できました。
また、勉強は苦手だけど、どうしても合格しなければいけないという事情がある場合は、お金はかかりますが資格スクールの講座を受講するのもありかなと思います。
おすすめはアガルートアカデミーです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。