土地家屋調査士

土地家屋調査士になるには2通りの方法があります【受験資格なし】

土地家屋調査士
  • 土地家屋調査士になるにはどんな方法があるの?
  • 国家試験の受験資格はあるの?

こんな疑問に答えます。

結論、土地家屋調査士になるには国家試験を受けるのが現実的。

そして、受験資格はありません。

今回、土地家屋調査士になるにはどのような手順を踏めば良いかを解説しました。

本記事を参考にすれば、土地家屋調査士になるまでの流れが簡単にわかります。

どうぞ、ご覧ください。

スポンサーリンク

※ 当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

土地家屋調査士になるには方法は2通り

土地家屋調査士になるには方法は2通り

土地家屋調査士になるには以下のように2通りの方法があります。

  • 法務省職員として実務経験後、法務大臣の認定を受ける
  • 国家試験に合格してなる

以下で詳しく見ていきます。

法務省職員として実務経験後、法務大臣の認定を受ける

1つ目は法務省職員として実務経験後、法務大臣の認定を受ける方法。

具体的には、法務局の表示係として登記実務経験を積んだ上で、法務大臣の認定を受けることで土地家屋調査士資格を取得します。

ただ、この方法だと、まずは法務省職員となる必要があるため、あまり現実的ではありません。

国家試験に合格してなる

毎年1回開催される、国家試験の「土地家屋調査士試験」に合格することで土地家屋調査士資格を得ることができます。

合格率約9%と狭き門ではありますが、受験資格もないため先程の方法より現実的です。

ただし、全ての試験をまともに受けると、かなり難易度が上がります。

そこで、筆記試験の一部が免除される、「測量士補資格」を予め取得することが一般的です。

本記事でも「測量士補資格」を取得する前提で話しを進めます。

なお、土地家屋調査士試験がどのくらい難しいかについてはこちらの記事「【稼げる資格】土地家屋調査士試験の難易度が高い3つの理由を解説!」をご覧ください。

土地家屋調査士になるにはいくらかかる?

土地家屋調査士になるにはいくらかかる?

つぎに気になるのが、費用面。

土地家屋調査士になるにはいくらかかるかですが、ざっくり説明すると「試験料と登録手数料」がかかります。

試験料と登録手数料は以下。

  • 測量士補試験料:2,850円
  • 土地家屋調査士試験料:8,300円
  • 日本土地家屋調査士会連合会登録手数料:25,000円
  • 全国の土地家屋調査士会に登録:45,000円~50,000円

上記全てを合計すると81,150円~86,150円でこれに開業費がかかってくるイメージです。

それぞれ順番に見ていきます。

測量士補試験の概要

測量士補試験の概要は次の通り。

形式 筆記試験のみ
願書受付 毎年1月上旬~1月下旬
試験日 毎年5月の第3日曜日
試験時間 13:30~16:30(3時間)
合格発表 7月上旬
受験資格 なし
受験料 2,850円

測量士補試験は土地家屋調査士を目指すなら必須でしょう。

必要勉強時間は100時間~200時間くらいと言われています。

そのため、3ヶ月間みっちり勉強すれば独学でも合格圏内に入れると思います。

土地家屋調査士試験の概要

つぎに土地家屋調査士試験の概要は次の通り。

形式 筆記試験 口述試験(筆記合格者のみ)
午前の部 午後の部
願書受付 毎年7月上旬~
試験日 毎年10月の第3日曜日 翌年1月中旬
試験時間 9:30~11:30(2時間) 13:00~15:30(2時間30分) 約15分間
合格発表 翌1月上旬 2月中旬
受験資格 なし
受験料 8,300円

土地家屋調査士試験は測量士補の合格発表を待たずして、願書を出願します。

そのため、測量士補に合格していた場合は土地家屋調査士試験「午前の部」の免除申請をします。

土地家屋調査士試験は、難易度も高く、必要な勉強時間は約1,000時間~1,500時間と言われています。

そのため、独学で挑戦する人もいますが、ほとんどが予備校やスクールに通います。

どのスクールに通えばいいか迷った場合はとりあえず次の2つから選べば問題ないです。

詳しくは、こちらの記事「土地家屋調査士の試験突破におすすめの予備校2選【独学はかなりキツイ】」で紹介しています。

日本土地家屋調査士会連合会に登録

土地家屋調査士試験に合格したら、まず日本土地家屋調査士会連合会の名簿に土地家屋調査士としての登録をします。

その登録手数料が25,000円です。

全国の土地家屋調査士会に登録

そして、仕事をするとなると、全国に50ある土地家屋調査士会のどれかに所属する必要があります。

これは土地家屋調査士法により決まっています。

(設立及び目的等)
第47条 調査士は、その事務所の所在地を管轄する法務局又は地方法務局の管轄区域ごとに、会則を定めて、一個の調査士会を設立しなければならない。
2 調査士会は、会員の品位を保持し、その業務の改善進歩を図るため、会員の指導及び連絡に関する事務を行うことを目的とする。
3 調査士会は、法人とする。
4 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第4条及び第78条の規定は、調査士会について準用する。

出典:土地家屋調査士法【抜粋】

具体的には、事務所を構える場所を管轄する会に所属することで仕事を受けることが可能になります。

例:東京だと、東京土地家屋調査士会

なお、土地家屋調査士会に登録するには、入会金と会費がかかります。

金額は各会によって違いますが次の範囲内です。

  • 入会金:45,000円~50,000円
  • 会費(1月分):10,000円~17,000円

例えば、東京会だと

入会金:50,000円の会費(1月分):13,000円です。

これらを支払って晴れて土地家屋調査士としての仕事を受けられるようになります。

土地家屋調査士になるには試験を受けて調査士会に登録:まとめ

土地家屋調査士になるには試験を受けて調査士会に登録:まとめ

以上、土地家屋調査士になるには具体的には以下の流れになります。

  1. 法務省が行う国家試験「土地家屋調査士試験」に合格
  2. 日本土地家屋調査士会連合会に登録
  3. 全国の土地家屋調査士会に登録

「2」と「3」はちょっとややこしいですが、「2」は全体の名簿に土地家屋調査士としてあなたの名前が載る感じ。

「3」は各管轄の会に所属する感じですね。

この流れは、土地家屋調査士として仕事をするなら必ず必要になりますので覚えておきましょう。

関連 土地家屋調査士は年収1000万円以上狙える穴場資格【具体的に計算】