- 保護者のために保育園の連絡帳の書き方を教えて欲しい。
- 保育園の連絡帳って何を書けばいいの?
- 例文を具体的に教えて欲しい。
こんな要望に応えます。
結論から言えば「子どもについてなら何を書いても大丈夫」です。
本記事では保育園に子どもを預ける保護者にむけて、連絡帳の書き方を例文とともに教えます。
なお、保育園で3年間担任を勤めた私がお伝えします。
どうぞご覧ください。
※ 保育士用の連絡帳の書き方についてはこちらの記事「苦手な保育園の連絡帳の書き方とコツ【書き出しの例文・テンプレ】」をご覧ください。
保護者は保育園の連絡帳にはどんなことを書けばいいか?
まず、保育園の連絡帳って保護者としてどんなことを書けばいいの?って思うでしょう。
具体的には以下のような事を書けばOKです。
- 週末をどのように過ごしたか
- 帰宅してからどのように過ごしたか
- 機嫌が良かったか悪かったか
- 体調で気がついたこと、気になること
- 保育園での様子で聞きたいこと など
もう少し突っ込んで言うと、子どもについてなら何を書いても大丈夫。
あまり、細かいことを気にすることはありません。
なぜ、連絡帳を書かなきゃいけないか?
そして、なんで連絡帳を書かなきゃいけないの?って思いますよね。
「こんなに忙しいから保育園に預けてるんでしょ!」って気持ちも分かります。
1番の理由としては子どもに合わせて保育をするためです。
保育士は子どもが心身ともに心地よいと思える安全で安心な環境づくりや、働きかけをしなければならないため、家庭と一貫した保育が求められます。
そのため、保育士も保護者も連絡帳を共有ツールとして使用しなければならないのです。
連絡帳で特に重要なこと。
その中でも、以下3つの記入は特に重要です。
- 環境面(お家の環境)
- 健康面(怪我や病気の有無)
- 情緒面(精神的な状態)
なぜなら、これらの情報をもとに保育士は子どもと家庭の状況を読み取り、子どもとの関わり方に繋げていくからです。
家庭での子どもの姿はどのように親が子どもと関わることが出来ているかを伺うことが出来ます。
極端に言うと愛情不足ではないか。
例えば、気持ちが不安定ならば、情緒を安定させることを一番に関わりを持たなければなりません。
食事、排泄、睡眠のこまかな記載事項も、食事が偏食ではないか、排泄異常が続いていないか、睡眠不足ではないかなどを把握し、睡眠不足ならば昼寝を多めに取るなどの対応をします。
このようなことから、連絡帳は子どもの心身にも影響を与える重要なツールなのです。
どのくらいの文字数、文章量を書けばいいか?
何歳児かによって枠の大きさが異なるため、正確な文字数は示せません。
ただ、枠の80%くらいは埋められると良いと思います。
働いている保護者にとって八割も書くのは結構苦痛かもしれません。
でも、上手にエピソードを書かなければと思わなくて大丈夫です。
事実を羅列するだけでも良いです。
文章力に自信がなければ箇条書きだって良いんです。
保育士には十分、伝わります。
ただし、嘘を書いてはいけません。
白紙でもいいの?
正直、白紙はあまりよくありません。
空白よりは何かしら書いた方がいいです。
理由は、家庭での子どもとの関わりが希薄化しているのではないかと感じさせるからです。
たまたま白紙が続いていた時に、子どもの体に見知らぬアザがあったりなどしたら虐待を疑われてしまうなんてこともあります。
だから、子どもについての出来事を素直に書けばそれでいいです。
書くことがないと思ったり、書けないと思ったら素直に「変わりありません。元気です。」だけでも最低OKです。
書くことがありすぎて、まとまりのない文章になってしまっても気にする必要はありません。
大切な我が子のことを預け先に「知ってほしい、気にかけてほしい」と思うのは親なら当然感じることですから、とりとめのない文章をたくさん書いて大丈夫です。
保護者が保育園に提出する連絡帳の具体的な例文
とは言っても初めて書く連絡帳。他の保護者がどんなことを書いているか知りたいですよね。
そこで、架空の例文を以下に掲載します。
雰囲気をつかむために、こんな感じだと思って読んでみてください。
例文①:週末の出来事と様子
「週末は、〇〇公園へ行きました。初めて行く場所でしたが場所見知りすることなく、お父さんと何度もローラー滑り台を楽しみました。転んでしまい、右足の膝に傷があります。いつもより昼寝が短かったので、疲れているかもしれません。機嫌が悪くなると、噛み付くようになりました。お友だちに噛み付くことがないか心配です。」
この例文のポイントは以下3つ。
- 週末にどこに行って何を過ごしたか
- 怪我をしたという事実の伝達
- 子どもの気分によっての接し方
この連絡帳を保育士が読むだけで「□□くんは、この前〇〇公園に行って楽しかった?」などとコミュニケーションを取ることが出来ますし、機嫌をみて噛み付かないよう事前に注意することもできます。
例文②:好き嫌いや持病の様子を共有
「帰宅後、お父さんとお風呂で遊んでもらい、夕食をたくさん食べていました。食後のスイカは食感が少し苦手なようで残しています。鼻水と咳が目立つようになり、耳鼻科で薬を貰い服用し始めました。鼻水と咳が目立つようでしたら、次回の通院時に薬の相談をしたいので教えてください。」
この例文のポイントは以下3つ。
- 子どもの好き嫌いを伝える
- 病院に通っていることの伝達
- 保育園での持病の様子を聞く
保育士は、子どもの好き嫌いを気にしながら、食事介助をします。
事前に知っていると知らないとでは、接し方が随分変わるため、好き嫌いが書かれていると非常に助かります。
また、保護者の目に届かない保育園での生活で聞きたいことがあったらどんどん質問してみるのもOKです。
保護者のための保育園の連絡帳の書き方:まとめ
毎日の記入は保護者の方には負担に感じることもあるでしょう。
負担に感じてしまうことも、疎かにしてしまうこと、どんな親にでもあります。
そんなとき、我が子の代弁者という気持ちで、明日我が子が困らない程度に記入してあげることを心掛けていただけたら良いのかなと思います。
その際は、最低限本記事で解説した以下の内容を意識すると気が楽になると思います。
- 空白はNG
- 上手な文章を書く必要はない
- 箇条書きOK
また、保育園でのエピソードを元に、子どもとたくさん話をしたり、関わりを持つきっかけに連絡帳を使っていただけるようになれば、家庭でも連絡帳がお役に立つのかなと思います。